松戸市の賃貸アパートに住むお客様より「火災警報器」のお問い合わせをいただきました。今回は、10年以上お使いとのことなので、交換をご提案しました。
●火災警報器の感知方式は「煙式(光電式)」と「熱式(定温式)」の2種類があります。
住宅火災で亡くなられる方の約半数は、「逃げ遅れ」が原因です。
いち早く火事に気付くことで被害が抑えられるため、消防法で全国一律に火災警報器の設置が義務づけられています。
実は火災警報器には、火事を感知する方式が2種類あります。
1.「煙式(光電式)」は、寝室・階段・居室などに
消防法令で寝室や階段に設置が義務付けられているのは、煙を感知する(煙式)火災警報器です。煙が住宅用火災警報器に入ると音や音声で火災の発生を知らせます。
2.「熱式(定温式)」は、台所・車庫などに
台所は大量の煙や湯気が発生するので、誤作動の心配があるため、「煙式」より「熱式」が適しています。火災警報器の周辺温度が一定の温度に達すると音や音声で火災の発生を知らせます。
お客様の中には「キッチンの火災警報器が頻繁に音が鳴って困るので、電池を抜いてしまった」ということがあります。おそらく「煙式」をお使いかもしれませんので、「熱式」への交換をオススメします。
今回は、今まで台所には「煙式」が設置してあったので、「熱式」に交換しました。また、寝室に火災警報器の設置がなかったので、「煙式」を設置しました。
(火災警報器の交換前と交換後の写真)
キッチンの火災警報器の交換後
※台所に熱式の火災警報器を設置
寝室に火災警報器を取り付け後
※寝室に煙式の火災警報器を設置
●電池式住宅用火災警報器の電池交換について
電池式住宅用火災警報器は、電池交換が可能です。
たとえば、4,5年で電池が切れてしまったら、電池交換のみで大丈夫です(本体ごと取り替える必要はありません)。
ただし、住宅用火災警報器本体は、電池が内蔵しているため電子部品に寿命があり、概ね10年程度で交換が必要になります。
2005年以降販売している電池式住宅用火災警報器は、本体寿命も10年以上経っている場合が多いので、電池が寿命になった警報器は、設置時期を確認の上、本体も交換していただくことをおすすめします。
今回のお客様は火災警報器を設置してから10年経っていらっしゃいましたので、電池交換だけではなく、火災警報器本体ごと取替えを提案いたしました。
サクライ電気では、設置からどのくらい年数が経っているか、「煙式」と「熱式」のどちらが設置されているか、適切な場所に設置されているかなど、一つずつ確認します。
また、集合住宅の火災警報器の定期点検もおまかせください。
これから寒くなると、火を使う機会が増えてきます。万が一のとき、火災警報器が鳴らない、なんてことがないように、早めの点検をオススメしています。
とくに「電池タイプ」の場合、電池が切れていることがあります。電池切れかどうか、確認の仕方が分からない等、サクライ電気にご相談くださいね。